イギリスで住宅を購入する手順1

現在居住中のフラットが売れたという記事を書きましたが、購入オファーをもらっただけで、この先の手続きが長く、無事本当に売れるのかは全くわかりません。

イギリスで不動産を購入したいときの手順を書きますね。まず、内覧したい家・フラットをRightmoveやZooplaといった住宅購入ウェブサイトで探し、条件に合って写真が気に入った家を取り扱う不動産屋に電話をして、内覧を申し込みます。

2回ほど内覧し、隅々まで見て、質問があればして、買う気になったら不動産屋を通して「〇〇ポンドで買いたい」と家主にオファーします。

不動産屋は、購買希望者の資金の出どころの当てを聞き出し、何とかなりそうなら書類に記入し、購入者のサインを得て、正式なオファーレターを出します。これを売主が受け入れたら、物件は事実上契約中となり、ウェブサイト上Under Offer(値段合意済み)とかSold STC(売買契約中)というステータスになります。そして、この契約が破棄にならない限り、他の購入希望者は内覧が出来なくなります。

私たちのフラットの買い手は、オファーはしたものの、住宅ローン会社からローンの決裁が下りておらず、正式なオファーレターが出せないということです。普通は住宅ローンの目途を付けてからオファーするものです。ただ、彼らは今住んでいるところを売ってここを買うわけではないので、チェーン(後述)はありません。売り手にとっては魅力的な購入者です。

住宅ローンも、買う家の値段によって借り入れる金額が違いますので、どうするかというと、仮のOKをもらっておくのです。Mortgage Offer in Principleと呼ばれるもので、いくらまで借りられますよ、という住宅ローン貸し手からのお墨付きです。

私たちも内覧に行くのに必要ですから、当然手配しています。といっても、簡易審査だけなので、簡単にもらえるものです。

住宅購入というのは、契約準備が進んで最終的な契約調印(エクスチェンジと呼びます)の前なら、いつでもオファーを取り消すことができます。当てにしていた住宅ローンがおりなかったとか、調査したら屋根に修理が必要だと分かったので買うのをやめたとか、他にいい物件を見つけたのでそっちを買う、など理由は様々ですが、本当によく起こります。たぶん半分くらいは途中でキャンセル(Pull Out)になると思います。売主はまた買い手を探しなおさなければなりません。

以前も書きましたが、普通は現在所有する家を売ってその資金で次の家を買うので、売却がキャンセルになれば、買いたい家の購入もキャンセルになってしまう可能性が高いです。鎖(Chain)と呼び、無事に売れるのが前提条件の買いオファーは、ヒヤヒヤの綱渡りです。

ということで、私たちのフラットはまだUnder Offerステータスになっておりません。正式なオファーレターをもらうまでは、他の内覧者が来ます。レターを今週もらえなかったので、私たち自身の購入候補先内覧予約もキャンセルしました。気が長いプロセスになります。次のステップに移ったらまた書きますね。

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