昨年11月に引っ越してきた現在居住中のフラット(アパート)を、売ることにしました。
引越し直後に一度売りに出したのですが、その時は競合が多く売れませんでした。同じ建物の他のフラットは最近売れたそうですが、買い手が見つかるまで1年半もかかったそうです。もちろん、値段を安くすればすぐに見つかると思いますが、妥協をしたくなかったのでしょうね。
私が住むフラットも、引越し以来少しずつ修繕し、だいぶきれいになりました。それでもまだしなければならないことが多く、夫がもうこれ以上DIY(日曜大工で自分で修繕すること)をしたくない、次の住人に任せたい、と言い出しました。今後住み続けるならやらなければならないことというのは、外壁のペンキ塗り、階段の修繕、雨どいの修繕2か所、バスルームの完全リノベーションなどです。これらにお金を掛けても、家の価格がその分高くなるわけではないので、将来物件を売るつもりならお金の無駄になります。
6月末に政府のStamp Duty Holiday(住宅購入時の減税)が終了し、それ以降住宅市場は売買件数が減っているそうです。それでも供給の減少から住宅価格は今のところ上昇を続けています。私個人の予想としては、来年の2月と噂される利上げが始まったら、低金利に支えられて伸び続けた住宅価格は下落すると思います。巨額の住宅ローンの借り手が、利息を払えずに手放すことが予想されます。また、政府の失業対策Furloughスキームも9月末で完全廃止となりますから、失業者が増える見込みです。ですから、その前に売ったほうがいいのでしょうね。
今住んでいるフラットは夫が10年ほど前に購入した物件で、買ったときから価値は上昇しています。私たちは他にも物件を所有しているので、2件目以降は投資用物件とみなされます。そして投資用物件売却時に収益が出たら、キャピタルゲイン税がかかります。
今住んでいるところは、もうすぐ1年居住していることになり、その場合は居住用物件とみなされるので、キャピタルゲイン税は免除になります。家を売るプロセスは最短でも2か月はかかります。
今年義理のきょうだいが、手狭になった家を売って、素敵な家を買いました。夫はそれに影響されたということもありそうです。私たちが今住むフラットは立地も良く、広くて明るいのですが、中年夫婦が住むにはややみすぼらしく、ゲストを招くのははばかられます。
広告を出したら、早速内覧の予約が入りました。マーケットに出ている他の物件と比較すると私たちのフラットはだいぶ割安なので、今回は売れると思います。問題は、まだ住みたいエリアや物件の予算が決まっていないことです。フラットが売れたらとりあえずどこかに賃貸を探すかもしれません。