<英国>Z世代は仕事に無関心

最近同じ内容の記事を何度か目にしたのですが、イギリスで(他の国もそうだと思いますが)若者世代の労働意欲のなさが指摘されています。今月発表された世論調査では、フルタイムでオフィスで働きたいと思っているZ世代は何と10人に1人なのだそうです。そういう働き方が王道だった世代(=私)には驚きです。スタンダード紙の記事を参考にしました。

彼らは残業せず、昼休みは仕事をせず、勤務時間外に仕事のメールをチェックせず、有給休暇をすべて取得し、病欠も頻繁にとり、10分遅刻、仕事用の服は着ない、という傾向があります。これらは、Z世代にとっては当然なんだそうです。まーねー、気持ちは分かりますよ。

そもそも働くモチベーションが見つからないのだそうです。必死で働いても若い世代は報酬も少なく、その日暮らしの人も多いです。将来家も買えそうになく、会社の上役ポジションも年配の社員がずっとしがみついているので昇進しそうにもない。仕事も嫌いだそうです。

最新の報告によると、68%の雇用主がこういった権利を主張するZ世代を就業準備不足、つまり「使えない」と思っているそうです。10分残業したら10分の代休を要求されます。さらに、最低限の努力しかしないのに昇進を要求してきます。努力してその仕事ができることを証明していないにもかかわらず、昇進の機会を得るに値すると考えているのです。

Z世代は仕事に誇りを持っていません。記事で紹介されていた人は、昇進しないと悟った瞬間に会社への忠誠心ややる気を失い、勤務時間中に仕事以外のことをするようになりました。頑張ったところで家が買えるどころか、家賃を払うのもやっとという状況です。

彼らの上の世代は快適な家に住み、子どもの送り迎えがあるからと9時半出社で3時に帰ります。独身のZ世代は子どもがいる人の3分の1の給料なのにその人のカバーをしなければならず、朝8時から夜8時まで勤務可能だと思われて不公平だと主張します。

Z世代は自分が興味がある分野には喜んで時間を割く一方、必要な仕事はせず、オフィスのドレスコードも守らないようです。仕事をアサインされても「こんな仕事はやりません」と断るのだそうで、少し厳しくお願いするとメンタルヘルスの不調を持ち出してくるとのこと。大変ですね…。

昨日の新聞記事では生産性の低下がイギリス政府の深刻な財政難を引き起こしていると書いてありました。働き始める前から諦めてしまう若者がニートになっているという話も読みました。就職氷河期世代の私も数々の理不尽を経験して来ましたが、今の若者が気の毒である一方、甘いなと思うところもあります。私の勤務先にはZ世代の人がいませんが、入社してきたらよく観察してみようと思います。

こんな子たちと仕事出来たら楽しそうですけれどね
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