<英国>4月から値上がりするもの

英国は4月から各種支払いが値上げラッシュです。居住する地域によって増加額に多少の差はあります。4月からは最低賃金も引き上げられる予定で、今のところインフレ率を上回ってはいますが、相次ぐ値上げでなかなか豊かになったと感じられません。

①水道料金。イングランドとウェールズでは月平均10ポンドの値上げになります。先日テムズウォーター社の記事を書きましたが、それ以外の水道会社でも値上げは予定されています。サザンウォーター社による水道代は年間703ポンド(47%増、13万円)で、テムズウォーターと変わりませんね。スコットランドは10%の値上げ、北アイルランドは地方政府が費用を負担するため無料だそうです。

②ガス・電気料金。平均的な使用量の家庭への請求額は4月から年間111ポンド値上がりし、1,849ポンド(35万円)となります。規制当局のOfgemがエネルギー価格の上限を引き上げたため、イングランド、ウェールズ、スコットランドの2,200万世帯に新料金が請求されます。理論上は光熱費は将来下がる可能性もありますが、固定プランと変動プランどちらにすべきか、悩ましいところではあります。

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③カウンシルタックス。居住する地方自治体に支払う税金ですが、これも4月から多くのカウンシルで引き上げられる見込みです。イングランドでは、社会福祉を提供するカウンシル(大きい自治体)は毎年4.99%まで引き上げることが認められています。2025-2026税年度は、サマセットやバーミンガムなどではこの上限を超えて引き上げることが認められました。スコットランドは2007年からカウンシル税がほぼ据え置かれてきましたが、今年は引き上げが決まっていて、カウンシルによっては10%近く増額になります。ウェールズに至っては15%近く増額する地域もあるそうです。北アイルランドはカウンシルタックスに代わる税制度があり、それも増額になります。

④自動車税。4月から2017年4月以降に登録された自動車は年間5ポンド上がり、195ポンド(3万7千円)になります。また、4月から電気自動車の免税が終わり、ガソリン車と同じ税金が課されます。2025年4月以降に登録の新車なら初年度だけ10ポンドだそうです。

⑤ブロードバンド、電話、テレビライセンス。これらの値上げ幅は契約した時期によって変わります。例えば2024年4月10日以前に契約した人は、インフレ6.4%に加えて追加料金も請求されます。ヴァージンメディア社のブロードバンドは利用料金が7.5%増加します。テレビライセンスも5ポンド上がって年間174.5ポンド(3万3千円)になります。

⑥住宅購入時の印紙税(スタンプデューティ)。イングランドと北アイルランドの住宅購入者は、現在の25万ポンド以上から、4月から125,000ポンド以上の物件に印紙税を支払うことになります。初回購入者は現在、425,000ポンドまでの住宅には印紙税を支払っていませんが、これが300,000ポンドに下がります。今から物件探しを始めて印紙税が変更される前に引っ越すのは難しいです。

⑦隠れた増税(ステルスタックス)。所得税と国民保険の課税水準は2028年まで凍結されます。この政策により、2028年から2029年までに収入が基礎控除を超えて新たに400万人近くが所得税を支払うことになり、300万人以上が高税率に移行することになります。

消費者マインドが冷え込むのもしかたないですね。イギリスで暮らすのは本当にお金がかかります。

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