不動産価格が基本的には上がり続ける英国ですが、住宅の価値をさらに上げるリフォーム、つまりお金をかける意味がある改築が5つヤフーニュースにありましたのでご紹介します。イギリスに住宅を所有している人にはどれも一般的なことですが、費用対効果の視点も大事ですね。ほぼ確実に価値を上げるのは、屋根裏を部屋として利用できるようにする工事ですが、それ以外も検討の余地があります。Nationwide銀行の調査では、増改築で住宅価値が最大24%上昇するとのことです。さらに、寝室を1つ増加すると13%、バスルームが1つ増えるごとに4%の住宅価格の上乗せが期待できます。床面積を10%増加すると家の価値は最大5%上がります。
もちろん大前提として、家の価格を決めるのは立地(これがすべてと言っても過言ではない)や住宅市場の影響の方が大きいですが、これらは自分でコントロールできない要因なのに対して、改築は自分次第です。屋内面積が広くなる改築は理にかなっているようです。
1.ロフト(屋根裏)を部屋に改築する
多くの戸建には通常屋根裏スペースがあり、物置として利用している家もありますが、これを居室とすることで住宅価値が最大2割アップします。とはいえ、屋根の下は天井が低いので使い道が限定されます。屋根の片側を取り払って天井を引き上げる工事をした方がいいかもしれません。ただし、費用対効果は慎重に検討されるべきで、この改築には大体2~7万ポンドの費用がかかります。電気を引くだけでなく、3階部分にバスルームを設置したりする工事は大がかりですが、住宅価値はほぼ確実に上がることが期待できそうです。

2.大規模な増築
英国では一般的に、利用可能な床の広さと住居の質が一致すると考えられているようです。例えば2寝室の家を増築して3寝室にした場合、最大14%価値が上がります。持ち家の人が引っ越す最大の理由は「家が手狭になったので大きい家に住み替える」というものです。よくあるのが、ガレージ(車庫)の寝室への改築ですね。ロフト改築に比べて費用が高くなりますので、慎重な検討が必要です。バンガロー(平屋)の場合3~14万ポンド、2階建ての場合は10.8~18万ポンドかかります。売って大きい家を買った方がお得かもしれません。