3.省エネ仕様に改築
オンライン不動産サイトのRightmoveによると、住宅のエネルギー性能証明書(EPC)のスコアを改善すると住宅の価値が上がる可能性があります。光熱費も節約できます。大きな古いヴィクトリア時代の家などは熱効率が悪くF評価だったりします。これを断熱構造にするなどC評価にまで上げると、家の価値が15%上昇します。家の平均価格から計算すると56,000ポンドに相当します。費用は家の状態や大きさにより様々で、数千ポンドから1万ポンドを超えることもあります。
4.キッチンのリフォーム
キッチンをスタイリッシュな最新式にすると住宅の価値が15%上がるという調査があります。「キッチンは家の心臓」と考える義妹は引越しの度にキッチンをアップグレードし、家の価値を上げて売り、資産を増やしています。機能性の向上、モダンなデザイン、高品質の素材がポイントのようです。どんなに家自体は古いものが好まれても、キッチンだけは新しいものがいいですね。特に女性が住宅購入の決定権に絡む場合はキッチンの重要性が大きくなります。昨今人気なのは一体型家電で、無駄がないデザインでキッチン家具の一部になり洗練度が増します。BOSHやSiemensなどの高級キッチン家電が入っているだけで家の価値が5%も上昇するという報告もあり、資産そのものだといえます。天井が高く光が入り、ダブルドアなどで庭へのアクセスがあるキッチンが理想とされます。

5.バスルーム増築もしくは寝室にバスルーム追加
寝室がある階にバスルームがない家が結構ありますが、それだけで我が家は住宅購入の際に候補から外します。浴室は最低1つ、できれば2つ、トイレは2つ必要だと考えます。4人家族でバスルーム1つとか、不便すぎて現実的ではありません。また、できればゲストがキッチンを通ってバスルームに行かなくて済むように玄関近くにトイレがあるといいですね。バスルームの増築は売却価格を上げるだけでなく、売れるまでの利便性が確実に向上します。気になる費用ですが、新規設置の場合7000~14,000ポンドとのことですが、我が家は小さいバスルームを改装した数年前で1万ポンドはしたので、今はもっとかかると思います。
どの改装も複数の業者に見積もりを出してもらって決めましょう。また、ブレグジットで大工不足なので工事開始が6か月先ということは十分にあり得ます。屋根裏のエクステンションなど外観が変わる工事は地方自治体(カウンシル)の事前許可が必要になることもあります。
よく増築許可取得済みの物件が売りに出されています。「増築可」というだけで家の価格が上乗せになっています。まぁ実際のところ住みながら増改築をするのは、家に何週間も工事の人が来て、いろいろ大変です。でも家の価値に限らず自分が住む家をさらに快適にできたらいいですね。