秋のホリデー第2弾 ~またギリシャ③

3~5日目まではメテオラを訪問しました。テサロニキからバスを乗り継いで3.5時間の超不便なところにあるカランバカという町から徒歩やツアーで回れます。レンタカーでも所要時間は同じです。バス代は2人で往復77ユーロくらいでした。行きは満席だったのでハイシーズンは早めにチケットを買った方がいいと思います。オンラインで買えますが、キャンセルになった時の払い戻しなどのリスクを考えて窓口で買いました。テサロニキやアテネから弾丸日帰りツアーもありますが、私は現地に泊まって良かったです。バスは時刻表通りに運行され、信頼できます。

メテオラには奇岩の上や中腹に約20の修道院が立っています。そのうち現在も修道士が住んでいて見学できるのは6つです。閉館日がそれぞれ違いますが、いくつかは開いているので見られます。足場が悪くてメンテナンスできずに打ち捨てられている建物もあります。ユネスコ世界遺産に登録されてからは保護・管理がきちんとされるようになりました。

私たちが観光した日は雨の予報だったので、バスで回れる7人の少人数ツアーに参加しました。1人25ユーロ(入場料1か所5ユーロは別)ですが、説明も聞けますし、自分で回ることを考えると十分価値があると思います。くねくねの山道を徒歩で何キロも歩くのは大変です。尚、女性はスカート着用のルールがあり、入り口で巻く布を貸してくれますが、私はスカートを履いて行きました。

私たちが見学したのは、Roussanou修道院、Varlaam修道院、St Stephan’s Holy修道院です。どれも、よくこんなところに建材を運んだな…と感心します。ガイドさんの説明によると、13世紀ごろに修道士たちが洞穴のようなところに住み修業をし、15世紀ごろオスマントルコから逃れるために山の上に建てたのだそうです。垂直な崖をどうやって登ったかというと、岩に酢を垂らして穴をあけ、そこに板を載せて足場にしたのだそうですが、建設途中で何人も落下して亡くなったのだそうです(そりゃそうでしょう…)。今でも足を滑らせたら真っ逆さま、見下ろすと足がすくみます。修道士たちが祈りを捧げ、命がけで守ってきた神聖な場所です。中はチャペル、小さい庭やバルコニーや元台所があります。

Varlaam修道院
セントニコラス修道院(中には入りませんでした)
Holy Trinity修道院(入りませんでした)
St Stephen修道院

カランバカの町にはビザンチン様式の教会がありました。石でできたごついゴシック様式と全く違い、レンガを使っているのでオレンジ色っぽくてかわいらしい造りです。町は人口2万人とのことで、不便がない程度にレストランやスーパーマーケットはあります。とにかく静かで熟睡できました。

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