リシ・スナク氏が首相に 英国を立て直せるか

6月にスナク(当時)財務相の妻の脱税疑惑について書いた記事に、今日(私のブログとしては)爆発的なPVがあり、驚いています。当時はスナク氏が首相に選出される可能性は無くなったと書きましたが、見事に首相に選ばれましたね。支持率が地に落ちてデスパレートな保守党は、スナク氏に最後の望みをかけて縋っています。個人的にはモーダント氏(女性)のほうがいい気がしましたが、彼女は議会内で目立つ役職についておらず、サポーターが少なかったようです。

数か月前の、妻が脱税を「試みた」と思われる疑惑は記憶に新しいところで、乏しい選択肢のなかから消去法でリシ・スナク氏が選ばれた感はぬぐえません。ボリス・ジョンソン元首相のような、目が離せないカリスマ性は皆無ですが、スナク氏には大事なことを任せられる安心感があります。それに、保守党議員の中でも群を抜いて頭脳はキレキレです。いうまでもなく、頭がいいイコール優れたリーダーではありませんけれど。

国民が彼に何より期待するのは、減退一辺倒のイギリスの国力の回復と、傾いた経済の救済です。彼は経済問題に詳しいはずなので、トラス前首相よりはまともな判断ができるでしょう。彼は早速、「英国経済の先行きは厳しいと言わざるを得ない」とはっきり言っていますので、トラス氏の「私の提唱する大幅減税で、景気は拡大する」というナゾの自信よりは信頼できます。

保守党政権下では通常、首相は保守党現役議員と保守党員として登録されている一般人による投票で決まるのですが、今回は議員だけから選ばれました(票が割れた場合は保守党員も投票)。保守党という名前から分かるように、右寄りの考え方をする人が多く、はっきり言ってレイシストが多い保守党員が投票できたら白人候補が選ばれただろうと噂されています。表立った人種差別はしないのが一応マナーですが、インド系英国人が選ばれたのがどれだけ画期的なことかというのは、この国(特に非都市部)に住んでみれば実感するところです。

「アジア系首相が初めて誕生した!」と大々的に言われており、東アジア人としては同じ人種として認識されるのは違和感がありますが、それ以外の人から見たら似たようなものなのでしょう。

私の感覚では、スナク氏が再度財務相になって、ハント氏が首相になったほうがしっくりくると思います。スナク氏とハント氏が二人三脚でこれからどう国を立て直していくか、興味津々で見守りたいと思います!

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