先週金曜日、一週間の勤めを終え、夕食と家事を済ませて居間でくつろいでいました。夜の8時過ぎでしたが、今はイギリスは日が長いので、真昼間と同じ明るさです。
ドーン!という大きな音がして家全体が揺れたのです。尋常でない気配に夫と顔を見合わせ、キッチンの窓から外を見てみました。
誰かが金属の柱に括り付けておいた私の自転車のカギを壊して、盗もうとしていました。白人の若い男です。夫は窓から「オイ、何やってんだ!それウチの自転車だぞ」と言うと男は「分かったよ、置いていく」と諦めて去りました。
外に出てみたらワイヤーの鍵が引き抜かれ、自転車のかごが外されて、植木が踏み荒らされていました。鍵が無くなったので自転車とかごを屋内に引き入れました。とてもショックでした。
驚いた理由は、①私の自転車はさび付いた中古のオンボロ(子供用24インチ。日本で乗っていた26インチはフレームがでかくて足が着かず(涙))で、数年前に10ポンド(1,940円)で譲り受けたもの。盗む価値があるとは思えません。交通手段として利用しているので無くなったら困りますが、新しい自転車を買おうか考えて店を見たりしていたところです(買わなくてよかった)。②車道から奥まったところにあるとはいえ、周りのアパートから丸見えの場所で、昼間の明るさで堂々と盗もうとしたこと。③カギは6ポンドの簡易的なものとはいえ、ペンチで切らずに引き抜いて壊したこと。④ミドルクラスが住む、比較的治安がいいはずのエリアなこと。
使っていたカギはワイヤータイプのものでした(↓画像参照)。ちなみに、日本の自転車のカギのようなものではイギリスでは全く太刀打ちできず、即日盗まれるでしょう。夫が以前使っていたセキュリティレベル7のゴツいものがあったので、それを使うことにしました。ABUSは自転車のカギをメインに製造している会社で、夫は数年前に50ポンド(9,670円)で購入したそうです(安くなってます)。自転車本体より高い(汗)ですが、かごに入るサイズではベスト、まぁこれで盗まれたら諦めます。U字型のものも比較的安全だそうです。

アパート自体のセキュリティは建物の構造上、玄関のドアからしか入れないので、それほど心配していませんが、外を変な人がうろついていると思うと心配です。その男は私の自転車の盗難に失敗した後、他の自転車を盗ろうとしたもののそれがたまたまパンクしていたようで、敷地内に乗り捨ててありました。それ以外にもどこかの部屋か物置を荒らしたような跡があり、書類やマニュアルなどが大量に散乱していました。夫がたまたま家にいてよかったです。
