イギリスのお葬式

義父の急死から1か月以上経った先日、やっと葬儀を行うことができました。親族一同、ほっとしました。

葬儀は平日に行うのが一般的です(週末も追加料金で可能)。火葬か埋葬かによって手続きが多少違ってきます。今回は埋葬でキリスト教式だったので、墓地の中にある小さなチャペルでセレモニーを行いました。牧師さんが来てくれて、参列者も家族、親戚、友達、近所の人など15人ほどでした。写真や当日朗読する詩が印刷されたパンフレットが渡されます。

たまたま天候も暑すぎず寒すぎず足元もぬかるんでなくて、とても良い日でした。棺が運び込まれ、牧師さんの挨拶とスピーチのあと、長男である夫がユーロジー(故人の人生とどんな人だったか)を語り、義妹が詩を読み、牧師さんがまたお話をしてくれ、棺がまた運び出されるのを見送ります。そのあと、埋葬する場所に移動し、深く掘った穴に棺桶が納められるのを見守ります。ちなみにイギリスでは、お棺を開けて故人の顔を見ることはしません。

義父が埋葬されたのは英国で最大の墓地で、興味深いのは、イスラム教、カトリック、英国教会その他、と宗教にかかわらず利用できることです。

埋葬の儀式が終わったら、ゲストを近くのホテルのアフタヌーンティーに招き、簡単なレセプションをしました。義父の思い出などを語り合いながら、いい時間が過ごせました。

葬儀に参列する際の服装は、日本と同じでなるべく黒い服を着るべきと言われていますが、イギリス人の参列者は柄もののドレスやサンダル履きの人もいたりして、あまりフォーマルな感じではありませんでした。私は黒い服を持っていないので、紺のドレスとジャケットを着ました。

2年前に義母が逝去したときはコロナ禍で葬儀も出せなかったので、親戚と3年ぶりに会うことができてよかったです。たくさんの人が参列してくれて、義父も天国で喜んでくれたと思います。

費用は、全部込みで7,000ポンド(115万円)ほどでしたが、葬儀屋はとてもプロフェッショナルでいいサービスでした。

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