今回は、イギリスで不動産を購入するときにかかる諸費用の目安について書きます。
購入オファーが受け入れられたら、不動産の弁護士を探します。不動産を購入したことがある人から紹介してもらったり、インターネットで探してもいいですし、ピンと来なければ不動産屋に紹介してもらいましょう。何センチもの厚さの契約書類を作成してくれます。弁護士費用は、1,200~2,000ポンド程度です。私たちは前回の購入時に地元の安い弁護士事務所を使ったのですが、ラマダンの時期で、書類を作成するパラリーガルが半日しか仕事をしないとかで返事が遅れ、やきもきしました。弁護士事務所を決めたら、先に調査費用(£300ほど)を支払います。付加価値税込みのトータルで私たちは今回は2,000ポンドくらいになりますが、これは物件の購入価格にもより、一軒家よりフラットの方が少し高くなります。登記までやってくれます。
次は、住宅ローンに関する費用です。アレンジの費用がかかる住宅ローンは半分強だそうです。アレンジ料は住宅ローンブローカーに支払う場合と、貸し手の銀行に払う場合があります。大体1,000~1,500ポンドです。手数料がかからない住宅ローンはその分が金利が高いので、返済期間と計画を考えて、どの住宅ローンが一番自分に合っていてお得かトータルで考えましょう。また、住宅価値査定料が別途かかる場合があります。貸し手の銀行に払うこの料金は物件価値により、大体500ポンドくらいです。
サーベイ費用。欠陥住宅を買わないために、これは必ずやったほうがいいです。第三者の調査機関に依頼し、建物の構造に問題がないか調べてくれます。義妹はサーベイヤーから買おうとしている家の屋根に問題があるという調査結果をもらいました。その修繕費を売り主に一部負担するよう交渉したものの受け入れられず、結局オファーをキャンセル(Pull Out)しました。サーベイ料金は無駄になってしまいましたが、長い目で見れば良かったと思います。新築の場合、簡易なサーベイでいいとする人もいます。大体1,200ポンドくらいです。
住宅購入税(Stamp Duty)です。これは初回購入か2回目以上か投資用不動産かによって税率が変わってきますので、政府の計算サイトでご確認ください。うちは数万ポンドになりました。
引越し屋の費用です。これも家具の量、運びだす家と運ぶ先にエレベーターがあるか階段か、どの大きさのトラックが必要か、何人必要か、梱包までやってもらうか、などによって決まってきます。また、退居から入居まで仮住まいをする場合はその間引越し屋に家具など預かってもらえます。いくつか見積もりを取ってみて決めましょう。私たちは引っ越し費用は大体500ポンド(ストレージ別)と見ています。引越し中の紛失や破損をカバーする引越し保険もオプションで付けられます。
売却だけでなく、購入にもいろいろ費用が掛かりますので、その分を見積もったうえで予算を立てましょう。