イギリスで不動産を売る時にかかる諸費用について書きますね。
一番金額が大きいのが、不動産屋に支払う手数料です。イギリスでは売り手が払います。大体売値の1~2%ですが、売りに出すときに不動産屋と交渉をして決まります。平均は1.53%だそうで、うちは交渉をして1%にしてもらいました。オンライン不動産屋(PURPLE BRICKSやYOPA)は、フィーが1,000ポンド程度です。一応プロが写真を撮ってくれて、ウェブサイトに載ったら自分で内覧のアレンジをし、購入希望者に説明をします。不動産屋が内覧をするときは、売主は外出して内覧が終わるのを待っていたりします。売値次第ですが、不動産屋手数料は数千ポンドです。
住宅ローンの残債がある状態で売る場合は、住宅ローンを借り換えるか、そのままの条件で購入する次の家に適用されます。引越し先の家が売る家よりも安いか同等の値段なら、そのまま引き継ぐのがラクみたいです。ローン残高が増える場合は、改めて審査を通る必要があります。通常最初の数年は安い固定金利で、その期間が終わると変動金利に移行します。リモーゲージは普通この金利切り替えのタイミングでします。固定金利の期間に早期返済をするとペナルティがかかるので、この期間が終わった時になるべく多く返済し、ローン残高を減らします。話が長くなりましたが、家を売る時にリモーゲージをするなら、1,000ポンド程度の手数料がかかることがあります。手数料がない借り換えオプションもあります。以前の記事で書きましたが、モーゲージブローカーを利用すると、一番いい住宅ローンを探して来てくれます。有料ですが、とくに住宅ローン金額が大きい場合は、利用する価値は十分にあります。
売主はEPC(エネルギー効率証明書)を用意する義務があります。1度取得すると10年間有効で、専門家に窓や屋根を調査してもらい、100ポンド程度払います。
それから、弁護士費用です。これは家を売る方がフラットを売るより数百ポンド安く、かかる時間も短くて済みます。この書類作成費用は1,000~1,500ポンド程度です。建物の権利書の作成、マネーロンダリングチェック、購入代金支払い・受け取りは弁護士事務所が管理します。
家を売る費用もトータルで10,000ポンド近くかかるケースもあるので、余裕を持っておきましょう。